研究
親子保健に関する研究
概要
親の育児ストレスを軽減するための保健師による地域での取り組みや支援など、親子の健全な成長発達に寄与する研究をおこなっています。また、母の育児負担の軽減を目指し、父親の育児関与、父の親性獲得についてなど父親研究をおこない、児童虐待防止に向けて父親のリスクアセスメントガイドの開発を行っています。
研究成果
- Ishikawa M, Eto K, Haraikawa M, Sasaki K, Yamagata Z, Yokoyama T, Kato N, Morinaga Y, Yamazaki Y. Multi-professional meetings on health checks and communication in providing nutritional guidance for infants and toddlers in Japan: a cross-sectional, national survey-based study. BMC pediatrics 18(1) 325. 2018. [PubMed]
- 森永裕美子, 難波峰子, 二宮一枝. 育児期における父親の親性と母親の育児負担感に関する研究. 小児保健研究. 74(4), 519-526, 2015-07. 2015. [pdf]
母子の睡眠に関する研究
概要
母子の睡眠および睡眠環境に関する研究をおこなっています。乳児期の母親の育児ストレスおよび育児不安は乳児の睡眠や夜泣きに高い割合で関連していると報告があります。乳児の睡眠を解決することで母親の育児ストレス、育児負担軽減につながり、虐待予防の一助になると考えています。また、乳幼児突然死症候群と睡眠温熱環境の関連も指摘されています。そこで、睡眠に影響を及ぼす3大環境要因である温度、光、音のうち、温度と光に焦点をあて在宅で生活する母子の寝床内温湿度、寝室内照度等の睡眠環境や睡眠についての研究を行っています。母子の睡眠問題解決に向け今後も取り組んでいきます。
研究成果
- 角田八千代,池田理恵,川下菜穂子.寝返り前の乳児と母親の睡眠温熱環境の比較.第9回公衆衛生看護学会学術集会講演集第23巻.200.2021.
地域高齢者の介護予防、生きがいや社会参加に関する研究
概要
地域で健やかに暮らし続けるための取り組みや支援等、健康寿命の延伸を目指した研究を行っています。
研究成果
- Yoshimura J, Tanimura T, Matsumoto H, Tokushima Y, Inoue K, Park D, Hagino H. Relationship of Physical Activity to Self-Care Agency and Physical Condition Among Older Adults in a Rural Area. Yonago Acta Med. 2021 Jan 6;64(1):18-29. [PubMed]
- Tanimura C, Matsumoto H, Tokushima Y, Yoshimura J, Shinji Tanishima, Hagino H. Self-care agency, lifestyle, and physical condition predict future frailty in community-dwelling older people. Nurs Health Sci. 2018 Mar;20(1):31-38. [PubMed]
- Tokushima Y, Hosoda T, Okamoto M, Kurozawa Y. Psychological Factors and Mortality Risk in a Rural Area of Japan. Yonago Acta Med. 2014 Jun;57(2):73-83. [PubMed]
著書
- 萩野浩、谷村千華 編著.鳥取大学CoreブックレットシリーズNo.3健康寿命を引き延ばそう!―大学研究室初のピンピンコロリ法を伝授します― p.54-58(分担執筆; 奥田玲子、德嶋靖子)、p.63(分担執筆; 德嶋靖子)、P.64-69(分担執筆; 谷村千華、德嶋靖子)、令和4(2022)年3月
保健師の現任教育、人材育成に関する研究
概要
保健師の力量形成及び専門性を高めるために必要な教育や人材育成の体制構築・人材育成手法に関する研究をおこなっています。また、保健師活動のあり方や地区活動展開の再構築について、どのように進めていくか検討しています。
研究成果
- 令和3年度厚生労働科学研究費補助金健康安全・危機管理対策総合研究事業「保健師活動の展開推進・人材確保育成」調査研究最終報告書、第2部保健師活動推進ガイド、地区活動について~地区活動を行うための基本事項P26-35、研究代表者;井伊久美子、研究分担者;森永裕美子、令和4(2022)年3月
- 堀井聡子, 奥田博子, 川崎千恵, 大澤絵里, 森永裕美子, 成木弘子. 中堅期以降の自治体保健師の能力の現状とその関連要因 「標準的なキャリアラダー」を用いた調査から. 日本公衆衛生雑誌 66(1) 23-37. 2019. [J-stage]
- 森永裕美子, 河本伊津子. 倉敷市の人材育成-構築したキャリアラダーを上るための現任教育の実際. 保健医療科学 65(5) 474-479. 2016. [pdf]
- 成木弘子, 松本珠実, 奥田博子, 森永裕美子, 川崎千恵, 堀井聡子, 大澤絵里. 国立保健医療科学院における保健師人材育成体制の現状と今後の取り組み. 保健医療科学.65(5)501-509. 2016. [pdf]
災害時公衆衛生活動、被災者支援に関する研究
概要
災害時の公衆衛生活動は、平時の準備から始まっており、主に行政の保健師がどのように災害時の保健活動を行うとよいのか、被災者支援活動のまとめから検討しています。
地域や地域組織のエンパワメントに関する研究
概要
災害時の公衆衛生活動は、平時の準備から始まっており、主に行政の保健師がどのように災害時の保健活動を行うとよいのか、被災者支援活動のまとめから検討しています。
研究成果
- 森永裕美子. 地域の健康課題解決のために活動する地域自主組織への支援のあり方検討:-1年間の活動のプロセス評価から-. 香川大学看護学雑誌 24(1) 1-10. 2020. [J-stage]
- 上木隆人, 永見宏行, 山田圭子, 角園真枝, 鈴木晶子, 森永裕美子, 中板育美, 尾島俊之, 平野かよ子. 65歳平均自立期間A,B及びその差を用いた全国11区域の健康寿命の実態と評価 . 社会医学研究 34(1) 1-10. 2017.